住宅ローン③ 〜ネット銀行・市中銀行とつなぎ融資〜
この記事のまとめ
まさぴょんです!
住宅ローンシリーズ3回目は、ネット銀行と市中銀行(大手銀行・都市銀行)の違いについて書いてみようと思います。
最近はたくさんのネット銀行がありますし、大手銀行はもちろん、都市銀行に至るまで、ほとんどの銀行で住宅ローンを手がけています。ホントにたくさんの商品があるので、自分に合ったものを選びたいですよね!それぞれの特徴をしっかり把握しておきましょう!
1. ネット銀行
まず何といっても金利が安いのが特徴です。基本的に実店舗や独自のATMを持たないので、維持費や人件費がかからず、コスト面での優位性を金利に反映しています。
コスト面での優位性は他にもあります。市中銀行の場合、住宅ローンを組む際に「事務手数料」や「保証料」を支払う必要があります。一般的に「事務手数料」が50〜60万円、「保証料」は3.3万円にのぼり、バカにならない金額です。ネット銀行だと「保証料」はありませんが、「事務手数料」が借入額の2.2%(または固定額)に設定されていることが多いです。大抵の場合、諸手数料の合計はネット銀行の方が安くなります。
また、住宅ローンの手続きは全てネットで完結するので、店舗へ出向く必要がありません。市中銀行の場合は契約時に店舗窓口へ出向く必要があり、平日に休みを取りにくい人には大変面倒です。
さらに、ほとんどの銀行では繰上げ返済時に手数料ゼロです。市中銀行の中にもネットバンキングを使えば手数料が不要な銀行もありますよ。
デメリットもあります。
まず、事前審査は比較的スムーズなのに、本審査には時間がかかる傾向にあります。申請開始後1ヶ月は見込んでおきましょう。市中銀行の手続きとは異なり、ほとんどの書類を自分で用意・記入して郵送する必要があるので、書類不備があれば再度作成して郵送し直す必要があります。基本的に書類修正は発生するので、どうしてもこのやり取りに時間を使うことになります。ネット銀行を利用する場合は時間に余裕を持って申請しましょう。
また、市中銀行に比べてローン審査が厳しい傾向にあります。事前審査は、申請内容に応じて機械的に合否を判定するため、少しでも基準を満たしていなければ通過できません。ネット銀行は融資にあたって保証会社を利用しないことが多く、返済不能の場合は全ての損失を負ってしまうため、審査が厳しくなります。
さらに、つなぎ融資に対応していない銀行が多いことにも注意しましょう。建物が完成して初めて融資が実行されるのですが、注文住宅を建てる前に土地を購入する場合など、建物が完成する(融資実行)前に土地代金や中間金が発生する時に住宅ローンとの間をつなぐための融資を「つなぎ融資」と言います。
つなぎ融資が必要かどうかは大変重要です。場合によっては別の銀行でつなぎ融資だけを組む必要があります。これはこれで手続きの負担が増えるので、自分の体力と相談してくださいね。
2. 市中銀行
市中銀行の特徴はネット銀行の裏返しです。
必要書類のやり取りを工務店担当者と銀行担当者で行うために審査が比較的早いうえ、ネット銀行に比べて審査が緩い傾向にあります。
また、ほとんどの銀行でつなぎ融資に対応していますし、店舗窓口ではいつでもローンについて相談することができます。
一方で、ネット銀行に比べて金利や諸手数料が高いことも特徴です。
それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
まさぴょんのオススメは、断然ネット銀行です。
必要書類は住民票や課税証明書など、公的機関から調達するものがほとんどなので、いずれにしても自分が動かなければならないですし、その延長線上で書類の記入もしたらいいのではないかと思います。ネット銀行の書類記入例は非常に丁寧ですし、不明点はメールで聞くことができます。
つなぎ融資が必要なら、対応しているネット銀行を選ぶか、自分でつなぎ融資だけを別のローンで調達すればいいと思います。
最終的に余分な出費を抑えられるのであれば、その方がいいと思いますよ!